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いつも応援してくださっているみなさまへ

こんばんは、佐々木です。いつもブログを見ていただいてありがとうございます。


早いもので、このブログを初めて2年半以上が経ちました。津軽こけし館に配属されて3ヶ月ちょっとの頃です。こけしに会話をさせるなんて、説明するのが恥ずかしくて、山田に内緒で始めました。3回くらい更新した頃に山田に打ち明け、今だから言えますが、その後はしばらく山田にサクラでコメントを入れてもらったりしてました(笑

まだこけしが今ほど盛り上がっていない頃です。誰も見る人なんていなかった。その当時の私の目標は「いつかこのブログを見た人から‘ブログに載っていたこけしが欲しい’という注文をもらう」こと。

ブログのアクセスが上がり始めたのはあるこけしブログでちょこっと紹介していただいたことがきっかけでした。見てくれていた人がいると分かった、あの時は喜び半分驚き半分、でも何より感謝感謝でした。

その辺りからコメントを入れてくださる方が現れました。私のヘンテコお芝居にいつも愉快な合いの手を入れてくれました。一緒にこけし達とお話をしてくださり、私のしたいことを理解してくださっているということが何より心強かったです。

初めて注文が来たのが9月。嬉しくて嬉しくて、田舎のおばあちゃんかのように、こけしと一緒に黒石のお菓子を詰めたのを覚えています(笑)送り出したときのあのドキドキと興奮、今でも忘れられません。

その後、少しずつ注文が入り始め、ブログも軌道にのってきたな…と感じ始めた矢先に、東北を東日本大震災が襲いました。少しでも同じ東北で苦しむ方々の力になりたいと呼びかけたチャリティーこけしには全国から本当に大きなご賛同をいただきました。

しかし地震の影響はこけし業界全体に広まっており、こけしが売れずに苦しんでいるこけし工人さんたちの力になろうと企画したのが夏のポケットこけしパーク。それまでメールでのやり取りのみだった関東や関西のお客様がはるばる青森までやって来てくれました。どうしようもない嬉しさと、感動と、帰ってしまう時には寂しくて、涙がこぼれそうでした。

私達がやっていることは本当に小さな小さなことですが、それでも意味のないことではない、と、教えてくれるのはいつもみなさま、お客様でした。本当に本当に感謝しています。お客様から元気をもらい、お客様からやる気をもらう、そんな3年間でした。


実は私、佐々木は、3月20日をもって津軽こけし館から旅立ちます。地元・岩手県一関市に帰って、また新たな生活をスタートさせることにしました。

これまでの3年間、楽しくてあっと言う間でした。津軽こけし館という場所は私にとってやりたいことをやりたいようにやらせてくれる夢の空間でした。それはもちろん、みなさまの応援や、山田をはじめ、スタッフや工人さんたちの理解あってのものでした。


ご存知の方も多いかと思いますが、そもそも私はここ黒石温泉郷に観光馬車を走らせるためにこの会社に入れてもらいました。

大学で過疎問題・地域活性化について勉強し、先生にくっついて青森県内をあちこち回っている中で出会ったのが黒石でした。大学3年生の夏です。ちょうど就職を考えていかなくてはいけない時期……勉強してきたことを活かしたくて、一般企業には入りたくないという思いと、いずれは実家の牧場を継ぎたいという思いをうまく結びつけてくれたのが、ある旅館の女将さんの「私、この地域に馬車を走らせるのが夢だったのよ」という一言でした。

その一言がなければ今ここに私はいません。その一言にしがみついて、手探りで馬車を走らせるための活動に没頭しました。遠くは由布院まで馬車の視察に行き、馬車を走らせるための座談会を設けさせてもらったり…。今、こけし館での活動に没頭しているように、その頃は馬車しか頭にない日々でした。

大学を卒業、入社して、いよいよ本格的に馬車の道だ!という時に、馬車以外の時間を働く場所として配属されたのが津軽こけし館でした。こけしなんてそれまでの私の生活のなかにはこれっぽっちもなかったものなので、初めは戸惑いばかり。正直怖くて不気味で、おじさまおばさまの愉しみなんだと決め付けかけていました。

でも工人さんたちとお話するようになると、なんとなくこけしに愛着がもてるようになり、そしてCOCHAEさんの「こけしBOOK」を見て「これだ!」と、このブログにたどり着いたのでした。


どんどんどんどん、こけし(正確には津軽こけし館そのもの)にはまっていき、気づけば私の仕事のウェイトは、馬車よりもこけし館の方が大きくなってしまっていました。馬車よりもこけし館を優先させることが増えるにつれ、もともと手探りでやってきた馬車事業には、あちこちに‘穴’が開き始めました。
馬車をひく「凛」も、昨年あたりから充分な練習をしなくなると、だんだん体力が落ちてきて普段の運行にも支障をきたすように…。馬小屋も馬車も放牧場も、わずか3年で目に見えてボロボロになっていきました。

まずいなぁと思いながらも、なかなか体制を整えなおす余裕を作れず、この2股体制の限界を感じ始めていました。

それでも馬車もこけし館も応援してくださっているみなさんがいるので、決心するまでには本当に時間がかかりました。馬車もこけしも、どうにか続けながら、でももっと良い形に……

そんなことを考え始めた頃に頭に浮かんだのが小さな頃に住んでいた場所でした。祖父母が戦後の開拓で切り開いた小さな小さな山。そこが私の本籍にあたるのですが、幼稚園の途中で引っ越しました。ちょっと歩けば平泉の境界を踏め、とにかく気持ちの良い場所でした。

あの山で牧場も継ぎながら、新しく馬車や観光の要素も取り入れて、そしてこけしにも関わり続けることができれば……と、かなりアバウトですが夢が膨らみました。

私の地元・一関はこけしの産地へのアクセスはかなり良い場所です。宮城の産地にも秋田の産地にも近く、黒石へだって高速で3時間。だからなのか、調べてみると、昔、一関では市が主催のこけし祭りがあったようなんです。

一関にも数名のこけし工人がいたようですが、南部系ではなく他系統。でもこけし祭りが開催されていたというのは私にとっては大きな興奮でした。

何より私を興奮させたのが、私が夢見る本籍の小さな山のすぐ近く(同じ地区内)に岩手こけし会の会長さんがお住まいだということ!住所を拝見した時の衝撃は忘れられません。見覚えがある住所!ますますこけしに運命を感じたのでした。

実は先日、事情を説明し、ぜひ岩手こけし会に入れてくださいとお願いをしました。現在ほとんど活動はないとのことでしたが、「喜んで」と言っていただきました。

ここからは私のこけしに関する今後の野望です!
(やりすぎると今と変わらない状況になって意味がないので気をつけなきゃいけないのですが……苦笑)


①岩手こけし会&南部系こけしに元気を!
そのまんまです。私に何ができるか今はまだ分かりませんが、これまで津軽の工人さんを紹介してきたように、南部系の工人さんや、岩手在住の他系統の工人さんをインターネットを通じてご紹介していきたいな、と思ってます。

②一関こけし祭りの復活!
これもそのまんまです(笑)でもこれは昔やっていたようなものではなく、岩手の工人さんたちが集まる機会にしたいな、と。その時には津軽こけし館も呼ばなくちゃ!笑

③一関出発の津軽こけし館ツアー
遠方からのアクセスが難しい津軽こけし館。これまでは「来て」という立場でしたが、今度は「一緒に行こうよ」という立場になって、行きやすいプラン・ツアーを作りたいなぁと思ってるんです。岩手県南~宮城県北あたりのみなさまと遠足気分でフェスティバルやポケットこけしパークに遊びに行く気まんまんです!

④中古こけしの店を持つ!!!
こけし館にいると、こけしの処分に関するお問い合わせをたくさんいただきます。故人が大切にしていたものだけど残された家族には価値が分からない…そんなパターンがすごく多いのです。ただこけし館にも受け入れの限界があり、現在は基本的には「こけしのハローわーく」のコーナーで扱えるこけしを中心とした受け入れにしています。

それでもやっぱり処分に困っている方は「好きにして良いからもらって!」と無理やり置いていく方も……。

集めていた人からすれば大切な大切なもの。ないがしろにされたくないものでしょう。それに今では簡単に手に入らない貴重なこけしも多くあります。そういったこけし達の受け皿をどこかに作りたいと思っていたので、「そうだ、自分がやれば良いんだ」というかなり安易な野望です(笑


……と、テンションが上がってきてしまいました…スイマセン…。



でもでも、そういうつもりなんです。


津軽こけし館とはお別れしますが、これからは別の立場で、津軽こけし館、津軽の工人さんたちを応援していきます。その気持ちは変わりません。


津軽にいて分かったのは、津軽の遠さです。そして岩手の弱さ。岩手がもう少しこけしに強くなれば、岩手経由で「津軽まで足を伸ばしてみるか」というお客様も少なからずいるのではなかいかと思うのです。

また、今のいわゆる「第3次こけしブーム」は、どうしても関東主導であり、肝心の東北の産地ではそれを自分達のものにできていない面が多々あります。こけしは東北が生きていくためになくてはならないもの。関東のみなさんが盛り上げてくださることは嬉しいことですが、反面、言い方は悪いですが、稼ぎどころを関東に取られてしまっている部分もあるんです。

もっと東北主導のものにしないと、本当の意味でのこけし産業の盛り上がりは望めないのではないかと思います。


私の力なんぞ微々たるものですが、津軽のことは山田にお願いして、私は岩手で、隣同士高めて行ければ…と勝手に思ってます(苦笑




そしてまた今まで応援してくださったみなさまとも、どこかでまたつながっていきたいと勝手に思ってます。津軽こけし館から離れた佐々木には興味がないという方も多いかと思いますが、もしももしも、佐々木個人ともお付き合いしてくださる方がいらっしゃれば、どうか今後とも仲良くしていただければ本当に嬉しいです。

私も、これまでお世話になってきた恩返しをしていきたいのです。

何より本当にこけしを通して知り合えたみなさんが大好きです。「こけし」という小さな小さなものから、こんなにも大きな輪ができるものなのかと、今さらながら驚いています。



長くなってしまいましたが、これまで本当にありがとうございました。
3月20日までは津軽こけし館におりますので、それまでは引き続きよろしくお願いいたします。ブログもギリギリまで書いていきますからね。

今佐々木とやり取りしているお客様も、残った部分はきちんと引き継いでいきますのでご安心くださいね。


最後に……
山田部長&さっちゃん、今まで私のわがままや無茶な提案を聞き入れ続けてくれて本当にありがとうございました。2人のおかげで楽しくいろんなことにチャレンジできました。

これからはまた山田時代ですよ!笑
私がギャーギャーやってた間に我慢してたネタ、存分に放出してくださいね!楽しみにしています。

ただとにかく働きすぎと飲みすぎ吸いすぎにはご注意くださいね。私生活も充実させてください。こけし館のことよりそっちが心配です(苦笑

私がブログを始めた時と今とでは全く状況が違います。今はとにかく応援してくださるお客様がたくさんいる。全国各地にお客様というお友達がいる。きっときっとみなさんが応援してくださるはずです。

そうそう、すっかりご紹介が遅れていましたが、ゆみこさんという新しいスタッフが先日から入ってくれています。津軽こけし館の大ベテランです。今のこけし館とは全然違う雰囲気の時に働いていたので、今はまだ慣れるのに大変のようですが、とにかくお客様が大好きな方ですので、ご来館の際にはぜひ声をかけてあげてくださいね。



かなり長くなってしまって申し訳ないです。
しかも本当は昨日の夜にアップするはずだったんですが、なかなかまとまらずこんな時間に……

まだまだ伝えきれない感謝の気持ちがたくさんあるのですが、3月20日までの間にまた少しずつ綴っていきたいな、と思います。

今、最後の大仕事として、3回目のチャリティーこけしのことを大急ぎで詰めています。近々またきちんとご報告させていただきます。


まださよならじゃないので!

あえていつものように締めくくりたいと思います。


またーーーーー!!!!
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by tsugaru-kokeshi | 2013-02-18 05:35