9月11日 ―9月11日―
「2人で並ぶと11だ。」
「あら、なんだか素敵ね。」
9月11日。
誰もが頭に刻んだこの数字。
今年は3月11日から半年、というもう一つの意味を持たされたようです。
あれから半年…。早いです。
私たちが住む黒石市はその後はほとんど余震もありません。
不便なことも全くなく、あの頃感じていた今後への不安も、なんだかあまり感じなくなってきました。
ダメだな…と思いながらも、毎日毎日に必死で、どんどん被災地のみなさんとの間の壁が高くなってきている気がします。そのうち見えなくなって、存在すら忘れてしまうんじゃないかと思うほど……。
そんな私たちに喝を入れるために神様が選んだ数字が「11」なのかもしれないな、と、今日ふと思いました。
なんだかずーーんときます。
まだまだまだまだ私たちにもやれることがあるんです。やらなきゃいけないことがあるはずなんです。
チャリティーこけしで集まった復興支援金もまだ残ってます。きちんと使い道を見極めて…と思って温め続けている大切な大切なお金。
半年が経った今、求められるものはずいぶんと変わったのではないかと思います。
もう一度、被災地の今を知ることから始めないと……。
1はスタートの数字。
1が2つ並ぶ11日は、きっと再出発の数字。
今日からもう一回、私たちにできることを考えることをスタートします。
「一人じゃ何もできないけどね、こうやって話し合える仲間がいるのよ。
それって本当に大きなパワーになるの。」
……と、日々感じております。
私一人には何もできないですが、こうして想いを綴ることに反応してくれる人がいるということ……別にコメントがなくても、見てくれている人がいる、というだけでも、頑張ろう!と思えます。
今も苦しく不安な想いをされているみなさんが、1日も早く安心して暮らせる世の中がきますように、みんなで知恵をふりしぼって、考えていきましょう。
こけしがつなげてくれた「志縁」の輪をいつまでもどこまでも……。
もう一度、今日から。
【本日のこけし】~県外工人さん編~
岡崎斉一工人作(鳴子系) 1.7寸 700円